大富豪と末っ子

トランプが分からない。小学生じゃあるまいしとあまり言い出せないまま23になったので数の順番ですら分からない有様。そんな私は昨日、友達と大富豪をした。

 

皆が言ってる意味が分からない。皆盛り上がって何か「革命」とかなんかやたらカッコつけて言いながらカードを捨てて行くけど、めちゃくちゃ悩んで捨てられたカードから誰が何を持っているか推測しながらやってるようだけど、何をどう、いつ出せば良いんだか分からない。先に上がった友達が私の手札を見て教えてくれたり、これは今出せるのかといちいち確認しながら教えてもらいながらなんとかやっていた。でも次第に皆が白熱してくると、厄介に思われてないか心配になってしまった。

 

そんな時の私はまず、カードが配られて「ジョーカー」「スペードの3」がないか確認する。ないと安心した。私がそれを持っていても猫に小判、無用の長物になるから、多分「革命」とかしたいんだろうに、楽しさが半減したと思うんじゃないだろうか?というように思えてしまっていた。ほとんどどこ行っても長女だし上の従兄弟とはゲームボーイばっかりしてたから多分だけど、帰省して従兄弟達と遊ぶ末っ子は本当はこういう気持ちになって泣いてしまうんだろう。皆と同じように楽しみたいのによく分からなくて同じように楽しめない、漸く理解できて来ても皆のスピードには到底ついていけない、ただただ邪魔にならないようにしか出来ない身勝手な疎外感に泣いてるんだと思う。でももう23、色々ありますもん、もう立派な大人だよ、末っ子みたいに駄々捏ねて泣く訳にはいかないわ。誰もなんとも思ってないかもしれないけど。取り敢えず、出来なきゃ、覚えれば良い。

 

トランプは3から始まって王様のキングは13女王様のクイーンは12皇太子のジャックが11。貧民とか平民ばっかじゃつまらないもん。革命とか言ってオォと言わせてウワァ〜と困らせたいもん。次こそは、と意気込んで、まずはここから、忘れないように帰り道1人反芻している。

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