祖父が死んだ。2日前から危篤の状態が続いて、それはまるで私が帰るのを待っていたかのように、ちょうど家に帰って来てベッドで寝たくらいの時間だった。85歳の祖父は癌と分かってから、自ら抗癌剤を打つことを決めた。「まだ生きたいです。」その強い言葉と…

よく、途方もない距離を歩くし、鈍行に乗る。時間が勿体無いとは思わない。勿論、タクシーに乗りたい時は乗るし、特急に乗りたい時は乗る。各駅停車でしか停まらない駅は、ビーチボーイズが流れてるかもしれないし、特急でしか美味しくない駅弁があるかもし…

朝ごはんを食べる気力がわかなくなった。伸び放題の髪の毛は整えなくなった。肌荒れの酷い顔に施す化粧は適当になった。どうせそんなやつれた自分には勿体無いので香水をつけなくなった。正月は実家に帰れないかもしれなくなった。遅刻スレスレが常態になっ…