週末熱海のすゝめ

 

最近、仕事がなんか上手くいかない。というか、上手くいってないことに気付いた。頑張っても思うように進まない、考えてから発言するべきか、分からない時瞬時に聞くべきか、その匙加減がもう分かんない、同じことは2度言われないいやめちゃくちゃに言わせてるな、アァー!気付いてるんだけどできない、私ってプライドばっかり高い、思ってたよりできない、相手は私をどう見てるんだろう、まぁ少なくとも良くは思ってないよって....ということに気が付いてしまった。ワァ〜ン、もうイヤだ、そういう時もあるのかな、わかんねぇ!だから熱海に行った。土曜の夜、道連れと、もうやってらんねーな!酒を買って、終電に乗った。

 

海を歩いて上を向いたら、星が綺麗だった。オリオン座の周りに、知らないたくさんの星があった。プラネタリウムみたいだった。星が綺麗で感動したのは初めてだった。人が1人もいなくて、あの時間の熱海は全部私たちのものだった。寒いから入ったラーメン屋でおしゃべりなバスガイドのオバさんの話を聞きながら、夜2時、塩ラーメンを食べた。怪しくそびえ立つ廃墟とバカでかいソープランドに怯えた。

 

温泉宿探し、するにも、出来ないので、どうせなら昭和の匂いがプンプンしているラブホテルに行こうとしたけど、捕まえたタクシーのおじさんに「言いづらいけど、そこあんまり面白くないよ」と言われたので、1番近くのホテルアーバンという所にした。その日は花火大会だったらしく、熱海のヤングでほとんど埋まっていたが、なんとか空いていた部屋に泊まった。家族を射殺した犯人が、精神をおかしくして、家族が生きていた頃の自分の妄想の中で犯人(自分)に怯えているというようなホラー映画を観て寝落ちした。昔の深夜番組の「Vシネマ ウォーターボーイズ〜水商売の青春〜」を見たり歌ったりして、気づいたら朝だった。他のヤングたちのように、いかがわしいことは全くしてないのにラブホテルから出てくるのは、キツイ。

 

パインツリーという喫茶店に行って、1995年製のブラウン管の麻雀のゲームがついた卓でドライアイスがシューシュー言ってるデカいパフェを食べて、海を見ながら酒を飲んでたら、亀田誠治がいた。もうやることがもう思いつかなくなったので秘宝館の下まで歩いて、ゲームコーナーで本気を出して、文字通り汗を流し、気が済んだから帰ることにした。

 

ロマンスカーに乗っちゃえ、駅弁を買っちゃえ、ビールも飲んでしまえ、もうしーらね!と眠ったら新宿に着いて、下らない邪念はどこかへ消えた。月曜日もまた会社に行こう。週末、熱海のすゝめ。

 

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