教習所

 

行ってた期間はとても短いのに、日常の中で何だかものすごくたくさん思い出すことがある。車を動かせるようになる、そのことが私にとってとても大きい壁のように思えていた、それが出来るようになった、そんな経験が心の中に深い印象を与えているのかもしれない。

パチンコ屋を見れば教習所の近くにドキわくランドという変な名前のパチンコ屋があっただとか、坂道の手前の道を見れば速度計と隣のメーターを見間違えて住宅街の道を80キロで走っただとか、紅を聞けば試験の時に教習所で流れていて緊張も相まってのぼせそうなのに教官はしきりに「落ち着いてね」と言っていただとか、初心者マークを見れば駅の看板に初心者マークを持って笑っている、モデルとして載っている教官は優しかったなぁだとか。

出来ないことが出来るようになる、それはものすごい労力を使う。いつもいつも楽しいわけじゃない。でも大体振り返ると愉快で滑稽だ。ガンバッてる時はそんなことはすっかり忘れてしまって意識する間もないのだが。でもなんか分かんないけどがむしゃらに頑張るって良いことだ。受験生の妹を見て、私はまた思い出した。

 

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