夏の夜は何となくうきうきするから、気が付いたら脇目もふらずコンビニ目掛けてアイスを買いに走っていた。年甲斐もなくニヤニヤしながらアイスを選んで、また走ってトンボ返りした。途中で煙草を吸っている男性たちがチラリとこちらを見た。そりゃそうだ。コンビニの袋を持った成人女性がこんな時間に全速力で走っているのだ。
玄関の鍵をガチャガチャといつもより大きな音を立てて開けて短い廊下をバタバタさせて机に飛んでいって、バリッと大きくアイスの袋を開けて。匂いを嗅ぐ間もなくザクザクという音を響かせてンッとかフッとか言いながらあれよあれよという間にペロリ、全部食べてしまった。アァ!これぞ、至極.......
....でもロンリー。